岩和田地区、海沿いの壁にウミガメが描かれたウォールアートがあるのをご存知でしょうか。今月、新たにその隣のスペースに、御宿町の特産品でもある伊勢えびの絵が描かれました。幅14m、高さ2.8mのスペースに描かれた波と伊勢えびは、鮮やかな色彩とダイナミックさで目を引く作品です。
岩和田のウォールアート
この2つのウォールアートを手がけたのは、御宿町在住のアーティスト 河野成人(カワノ ナリヒト)さん。岩和田の信号待ちで停車した際、老朽化し汚れた壁が視界に入り、ここにペイントをして壁を蘇らせる事は出来ないかと考え、その足で建物の持ち主である岩和田漁業協同組合に許可を取りに行きました。作業中は様子を見に来た住民と会話を楽しんだり、差し入れをもらったりと、地域に見守られながら完成させました。
はじめにウミガメを主題にしたのは、御宿町がウミガメの産卵地である事、親しみやすい動物である事などが理由。今回は、岩和田漁港で水揚げされた特上の伊勢えびが彼なりのテイストで描かれています。武者兜のようなカッコイイ伊勢えびに、背景の2D(平面)と伊勢えびの3D(リアル)を1枚の画面に融合させたところがポイントなのだそうです。
ストリートアート芸術の可能性
アートの街として、近年アメリカ国内外から注目を集める「デンバー」という都市があります。街中の壁に色とりどりで個性的なアートが描かれており、どこを撮影しても写真映えする街です。州や市が地元のアーティストを徹底して支援している点がデンバーの強みであり、力強い町おこしにも繋がっています。
「御宿町でも、デンバーのような【地域に根付いたアートによる町おこし】を目指したい、行政とアーティストが協力し、町の活性化に貢献したい」と河野さんは語ります。
新たに写真映えスポットとして誕生した伊勢えびのウォールアート。
岩和田漁港に隣接した海沿いの駐車場からも近く、ツーリングやサイクリングの途中に立ち寄っても良いかもしれません。
ぜひこのゴールデンウィークは、アートを感じに御宿町にお越しください。