1263年ころに北条時頼公が諸国巡歴の折に宿をとったと伝えられています。そんな由緒のある最明寺には大日洞をはじめ、たくさんの見所があります。
時頼公は山頂に登り、夕陽に輝く波静かな海や老松の枝ぶりの見事さに魅せられて歌を詠みました。
「御宿(みやど)せし そのときよりと ひととはば 網代(あじろ)の海に 夕影(ゆうかげ)の松」
この句にある「御宿(みやど)せし」から、御宿(おんじゅく)という地名が生まれたと言われています。
建立は弘仁13年(822年)ととても古く、歴史のあるお寺となっています。車は駐車場に10台ほど停めることができます。駐車場のすぐ近くには樹齢数百年の夫婦銀杏が夫婦で並んでいます。
本堂への参拝を終えると目に付くのが大日洞、本堂の裏手にあり鎌倉時代の遺跡で当時は「やぐら」と呼ばれていたそうです。
洞窟の中には大日如来と波乗り観音が祭られています。波乗り観音では通常とは異なり自分自身のことではなく家族や友人などの健康や幸せをお願いするといいます。
大日洞を出て本堂向かって左手方向にある夫婦銀杏が目印の石段を上ると最明寺の岩井山展望台まで上がることができます。道中には観音堂や三峰神社があり、観音堂では紅葉と苔に癒されながら御宿の海を一望することができます。また、観音堂の前にはパワーストーンもありました。
三峰神社は明治9年に創建され北条時頼が詠んだ歌の中に登場する夕影の松があった場所だとされています。今は新たな松が枝を伸ばしていました。
そして登りきると木でできた一本道が展望台へといざなってくれます。この道では四季折々様々な顔を見せてくれる植物を楽しむこともできます。特に桜と紅葉の時期がお勧めで、川津桜は3月頃から見ることができます。
緑のトンネルを少し行くと御宿の町並み、海を一望できる展望台に到着します。
昼間ももちろんきれいな青い海を見ることができますが、夕焼けを黄昏ながら見るのもお勧めです。日が落ち切ってしまうと灯がなく危険なので灯を持っていくか落ち切る前に降りるかがポイントになってきます。
遮るものがなく町並みと海、星が撮れる最高のスポットなのであえて日が落ち切った後に星を撮るということもできます。
住所 | 千葉県夷隅郡御宿町須賀668 |
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駐車場 | あり |
URL | http://blue.zero.jp/saimyoji/ |
お問合せ | 最明寺 0470-68-2881 |